ChatGPTのAPI「OpenAI API」とは?
できることや料金目安、取得方法を解説【2025年最新版】
コンタクトセンターの森 編集部
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コンタクトセンターの森 編集部
OpenAI API(旧称:ChatGPT API、2024年4月名称変更)は、ChatGPTを含む最新のAIモデル群にアクセスできる開発者向けのインターフェースです。RESTful APIとして提供され、さまざまなプログラミング環境や公式SDKを通じて簡単にシステムへ組み込めます。現在、世界中の幅広い業界で導入が拡大しており、顧客対応の自動化や業務効率化、マルチモーダルアプリの開発など、多岐にわたる用途で活用されています。本記事では、このOpenAI APIの概要、活用方法、料金体系や費用を抑える工夫、さらに利用開始の手順について解説します。

OpenAI API(旧称:ChatGPT API)は、ChatGPTを含むGPT-5やGPT-4o、画像生成モデルのDALL·E、音声処理モデル、推論特化型のo3など、多様なAIモデルにアクセスできる開発者向けのプログラムインターフェースです。2023年3月にリリースされ、2024年4月に名称が「ChatGPT API」から「OpenAI API」へ変更されました。
API(Application Programming Interface)とは、アプリケーション同士が情報をやり取りして連携できる仕組みを指します。OpenAI APIはRESTful設計で提供されており、公式SDKを利用することでアプリケーションやシステムへ容易に統合できます。これにより、顧客対応システム、データ分析ツール、マルチモーダルアプリケーションなど、業務に応じた幅広い分野での活用が可能です。
従来は主にChatGPTのWeb UIを通じた利用が中心でしたが、現在ではAPIを通じて各種システムに直接組み込むことができ、柔軟な開発や業務効率化が実現します。
OpenAI APIを利用すると、ChatGPTを含む最新の大規模言語モデルや画像生成・音声処理モデルを自社のアプリケーションに統合できます。APIを通じて入力を送信すると、モデルが直接応答や出力を生成し、その結果をアプリケーションに返す仕組みです。これにより、既存のシステムに高度なAI機能を組み込んで業務を効率化できます。
具体的な活用例としては、コンタクトセンターでは顧客からの質問にAIが自動で応答するシステム、調べたい情報がすぐに取り出せる情報検索システム、さまざまな言語の問い合わせにも対応できる言語翻訳システムなどを構築するといった活用法が挙げられます。他にも文章作成や要約、会議の文字起こしと議事録作成、マニュアル作成、プログラミングコードの生成や修正があります。さらに、マルチモーダル対応による画像解析や音声処理、Function Callingを用いた外部システム連携、エージェント型ワークフローの構築など、幅広い応用が可能です。
【活用方法】
OpenAI APIの利用は有料であり、使用量に応じた従量課金制が適用されます。ChatGPT Plus(月額プラン)などの利用料金とは完全に別体系であるため、APIを利用する場合は追加で費用が発生します。利用を開始する際には、モデルごとの料金設定や従量課金の仕組みを理解しておくことが重要です。
ChatGPT Plus(月額20ドル)などのサブスクリプション料金と、OpenAI APIの利用料金は完全に別体系です。APIの利用は従量課金制であり、ChatGPTだけでなくGPT-5やGPT-4oなど複数モデルを対象に、消費したトークン数に応じて料金が発生します。
トークンとは、言語モデルがテキストを処理する基本単位で、単語・文字・句読点などに分割されます。課金対象は入力テキスト(プロンプト)と出力テキスト(応答)の両方であり、会話を続けるほど過去のやりとりもコンテキストに含まれるため、トークン消費量は増加します。コストを抑えるには、この仕組みを理解し、トークンの使用量を意識して設計・運用することが重要です。
参考元:Pricing|OpenAI
OpenAI APIの料金は従量課金制であり、利用するモデルごとに大きく異なります。例えばGPT-5は入力100万トークンあたり$1.25、出力100万トークンあたり$10、GPT-4oは入力$2.50/出力$10といった具合に、性能が高いモデルほど単価が高くなります。また、多くのモデルでは入力トークンよりも出力トークンの方が高額に設定されています。
トークンとはテキストを処理する基本単位で、入力(プロンプト)と出力(応答)の両方で課金対象となります。英語は比較的効率的に処理され、100トークンでおよそ75単語に相当しますが、日本語は1文字がほぼ1トークンに相当するため、同じ文字数でも英語よりコストが高くなる傾向があります。利用料を抑えるためには、使用するモデルや言語の特性を理解しておくことが重要です。
OpenAI API(ChatGPTのAPI利用を含む)では、新規アカウント作成時に通常5ドル分の無料クレジットが付与されます。このクレジットは有効期限(一般的に3カ月程度)が設定されており、その範囲で任意のモデルを試用することが可能です。クレジットを使い切るか有効期限を過ぎると、自動的に従量課金に移行します。利用を開始する際には、残高と期限を確認しながら計画的に活用することが重要です。
OpenAI APIの利用料金を抑えるには、複数の方法があります。
これらを組み合わせることで、API利用の費用対効果を高めることが可能です。
OpenAI APIを利用するには、まずOpenAIの公式サイトでアカウントを作成し、本人確認と支払い情報を登録した上でAPIキーを発行する必要があります。APIキーは開発者ダッシュボードの「API keys」セクションから作成でき、このキーを用いてアプリケーションからAPIを呼び出すことで利用を開始できます。
OpenAI APIを利用するためには、まず公式サイトでアカウントを作成します。
参考元:https://openai.com/product
アカウント開設と支払い情報の登録が完了したら、公式サイトの「API keys」ページからAPIキーを発行します。
参考元:https://platform.openai.com/account/api-keys
OpenAI API(旧ChatGPT API)は、ChatGPTを含む複数のAIモデルをアプリケーションやサービスに統合できる開発者向けのRESTful APIインターフェースです。APIを通じて入力を送信すると、モデルが応答や出力を生成し、その結果をシステムに返す仕組みとなっています。
この仕組みを活用することで、顧客対応の自動化やマニュアル生成、情報検索システムなどを構築でき、コンタクトセンターをはじめ幅広い業務に適用可能です。自動化により問い合わせ対応の時間を削減し、業務効率を大きく向上させることが期待されます。
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