Copilotとは? 何ができるのか、料金やメリットを解説!

 2025.04.02 2024.12.27

コンタクトセンターの効率化に課題を感じている方も多いかもしれません。MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」は、業務をスムーズに進め、顧客対応を向上させる強力なツールとして注目されています。本記事では、その概要と機能をわかりやすく解説します。

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Copilotとは

Copilot(コパイロット)は、私たちの日常に寄り添い、さまざまな作業をサポートしてくれる頼れるパートナーです。

Copilotの概要

Copilotは、自然言語とAIモデルを組み合わせたチャット機能ベースのアプリです。以前はBing検索エンジンの一部として提供されていた「Bing Chat」の名で知られていましたが、2023年から新たに「Microsoft Copilot」として統一され、一般にもリリースされました。Microsoft 365などの業務アプリケーションと連携して使用でき、生成AIの業務導入が容易になります。

CopilotとChatGPTの違い

Copilotは、多くの企業が利用するMicrosoft製品と高い互換性があり、Microsoft 365アプリを活用できます。

一方、ChatGPTはOpenAIが開発したAIで、主にチャット形式でのやりとりやAPIを通じた利用が中心です。CopilotはMicrosoft GraphとGPT-4を組み合わせて開発され、Microsoft製品の生産性向上に強みがあります。対照的に、ChatGPTは文章生成や翻訳、応答が得意です。用途に応じて、Copilotは業務効率化に、ChatGPTは創造的な分野での活用が推奨されます。

Copilotでできること

Copilotは、文章生成、会話、要約・翻訳、画像生成、音声会話、Web検索に加え、WordやExcelとの連携機能を備えた多機能ツールです。これにより、業務の効率化を大幅に進めます。例えば、Teamsでは議事録を自動で作成し、Outlookではメールの要約やドラフト作成が可能です。

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Copilotの種類・料金体系

多様なニーズに対応するために、Copilotには無料版と有料版があります。

無料版 Copilot

無料版では、テキスト回答、画像認識・生成、要約機能が利用可能ですが、いくつかの制限も存在します。画像生成は1日15回まで高速で処理されますが、それを超えると時間がかかります。また、1チャットあたりの会話回数は30回までに制限されており、それ以上利用すると会話履歴がリセットされるのが特徴です。さらに、Microsoft製品との連携はできません。それでも、無料版ではテキスト、音声、画像機能を使用したチャットやWebページの要約、プラグインの使用などが可能です。

有料版 Copilot Pro / Copilot for Microsoft 365

Copilot Proの有料版には、個人向け・一般法人向け・大企業向けの3つのプランがあります。個人向けは月額3,200円で、一般法人向けおよび大企業向けは月額4,497円です。

有料版では、Office製品とのシームレスな連携やGPT-4 Turboへの優先アクセス、チャット回数の無制限など、無料版では利用できなかったさまざまな機能が利用可能です。

※料金は、2024年12月現在の情報です。

参照元:Microsoft 365 Copilot 機能とプラン|Microsoft 

Copilotを業務で利用するメリット

Copilotを導入することで、さまざまなメリットが得られます。

業務効率化ができる

Copilotの活用により、日常業務の効率が大幅に向上します。ルーチンワークが自動化されることで、データ集計やレポート作成、資料作成、議事録作成などが迅速に行え、ほかの重要な業務に多くの時間を割けるようになります。

例えば、データ解析や文書作成が効率化により、時間を節約しながら高品質な成果物を作成できます。また、資料作成がスムーズになることで、コア業務に集中できるだけでなく、新規事業の企画などにも時間を確保できるようになります。その結果、業務全体の大幅な生産性向上につながります。

法的リスク・セキュリティ対策ができる

業務でAIツールを利用する際には、セキュリティ対策が重要です。Copilot for Microsoft 365では、契約ユーザーのみが利用でき、Microsoft 365のセキュリティ設定を引き継ぐため、データが外部に出ることはありません。

また、知的財産権侵害のリスクについても「Copilot Copyright Commitment」が発表されています。万が一、知的財産権の異議が申し立てられた場合、Microsoftが法的リスクに対して責任を負うため、ユーザーは安心して利用できます。

Microsoft製品との連携ができる

企業にとって大きなメリットは、Microsoft製品とスムーズに連携できる点です。Copilotを活用すれば、コマンドや関数をプロンプトで簡単に実行でき、専門的な知識がなくてもMicrosoft製品を効果的に活用できます。業務の生産性が向上し、企業全体の成長を促進します。

Copilotが英語圏のコンタクトセンターで活用される理由

コンタクトセンターにCopilotを採用すると、顧客体験の飛躍的な向上が図れます。AI技術を活用することで、チャットボットが24時間体制で顧客対応を行うため、待ち時間をなくし、いつでも迅速に対応可能です。

また、標準的な回答を自動化することで、従業員の負担軽減にも役立ちます。人材不足が課題となるコンタクトセンター業界では、AIの導入により有人対応件数や対応時間を削減し、業務効率化を図れます。これにより、少ない人員でも効率よく業務を遂行できるのがメリットです。

Microsoft 365 Copilot for Serviceは、こうしたニーズに応えるために、生成AIを活用したサービスを提供しています。

まとめ

AIアシスタント「Copilot」は、業務効率化を目的としたツールです。自然言語処理を活用し、文書作成やデータ分析、メール要約などの作業をサポートします。Microsoft 365との連携により、さまざまな業務アプリケーションでの利用が可能です。

Copilotには、無料版と有料版の2つのサービスプランがあります。無料版では、基本的な機能を制限付きで利用できます。一方、有料版では、より高度な機能や無制限のチャットが利用可能で、法人向けにはセキュリティ対策も強化されています。特に英語圏のコンタクトセンターでの導入が進んでおり、顧客対応の効率化は大きなメリットです。

この記事の推奨者

本部 景一
本部 景一
新卒で通信業界の企業に入社し、社内インフラ整備からアプリケーション開発まで幅広い開発業務に参画。その後PMとして教育業界向けWebフィルタリングサービスの立ち上げを担当した。2023年にベルシステム24入社後は言語生成AIの実証実験などを担当している。高速な開発サイクルを実現できる小規模チームや社内環境の構築を得意としている。情報処理安全確保支援士(第22000号)
ナレッジマネジメントがもたらす生成AI活用の道筋~RAGとナレッジ整備の可能性~

株式会社ベルシステム24

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