おすすめのテキストマイニングツール7選!
活用法や選び方のポイントも解説

   

製品レビューやアンケートの感想、SNSの口コミなど、「顧客の声」を分析したい場合に役立つのが「テキストマイニングツール」です。この記事ではテキストマイニングツールで実現できることや、おすすめの製品、選ぶ際に押さえておきたいポイントなどについて詳しく紹介します。

VOC(Voice of Customer)の取得から分析までの方法とは?

テキストマイニングツールとは?

テキストマイニングとは、「自然言語処理」の手法を使って大量のテキストデータを分析し、目的に応じた有益な情報を抽出することを指します。
テキストマイニングツールは、その技術を活用して分析するためのツールです。ビジネスシーンでは、主にデータベース内のテキストデータに含まれるキーワードの出現頻度や傾向、相関関係などの情報を抽出・分析して、市場動向や顧客のニーズを効率的に把握するために活用されています。それにより精度が高い市場予測が可能になり、マーケティング施策の向上やサービス改善などが期待できます。

テキストマイニングについて詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

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テキストマイニングとは?

テキストマイニングツール選定の手引き
VOC分析サービス

テキストマイニングツール導入で実現できること

データを迅速に分析できるテキストマイニングツールは、マーケティングや営業の現場でさまざまに活用できます。例えば、以下のようなことが実現可能です。

消費者の潜在ニーズの把握

アンケートや問い合わせの内容を分析することで、消費者の潜在的なニーズを把握でき、商品開発やカスタマーサポートの対応向上につなげられます。

市場動向やトレンドの予測

テキストマイニングツールを使えば、SNSやアンケート、論文や問い合わせなど膨大なデータから必要な情報を分析できます。それにより、今後の市場動向やトレンドも予測しやすくなります。予測したデータを、商品開発や広告制作に活かすことも可能です。

知識の共有

テキストマイニングツールは、技術やノウハウなど企業に蓄積された知識を管理する「ナレッジマネジメント」にも活用できます。例えばトップセールスマンのノウハウを共有して営業部全体の売上向上をはかったり、熟練職人の技術継承に役立てたりすることで、企業活動のクオリティーを高めます。

分析プロセスの効率化

テキストマイニングツールと同様の分析を人の手で行おうとすると、収集から蓄積、抽出、加工、可視化、分析の一連のプロセスに膨大な時間がかかります。しかしテキストマイニングツールを使えば、情報が構造化されて効率的に分析できます。

おすすめのテキストマイニングツール7選

ツールにはさまざまな種類がありますが、ここではその中から7つを取り上げて紹介します。それぞれの製品の特長を理解して、自社に最適なものを選ぶことが大切です。

Vext Miner

ベクスト株式会社が提供するテキストマイニングツールです。会話を分析する精度が高いため、テキストだけでなく、音声データも活かしたい企業におすすめです。数百万件規模の大量データでも分析でき、ビッグデータに埋もれがちな少数派の意見も自動抽出する機能が備わっています。
さらに自動学習機能によって、本来なら手入力で調整が必要な部分も自動で修正されます。文脈抽出、自動要約といった機能を使用して、可視化することも可能です。クラウド版とインストール版から使いやすい方を選べます。
クラウド版には「スタンダードコース」と「エンタープライズコース」の2種類があり、前者は3ユーザーから、後者は5ユーザーから利用可能です。クラウド版とインストール版の具体的な月額料金については、個別にお問い合わせください。

Vext Minerについてはこちらもご覧ください

VextMiner|コンタクトセンター向けテキストマイニングツール

見える化エンジン

株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供する、1,600社以上への導入実績を誇るテキストマイニングツールです。アンケートやコールログに加えて、SNSや音声認識データのような書き込み・発言からも情報を抽出できる言語処理技術をもっているため、あらゆる媒体からデータを集められます。
また、直感的な操作性があるため、これまで経験のない人でも簡単に扱うことができます。基本プランにサービスの利用だけでなく、ツール操作のトレーニングや活用に関するコンサルティングなど、導入支援が含まれているのもポイントです。
提供形態はSaaSで、料金は導入規模や有料サポート・オプションの有無によって変わります。詳しくは直接問い合わせてご確認ください。

Text Voice

マイボイスコム株式会社が提供する、可視性の強いマッピング機能を搭載したテキストマイニングツールです。類義語辞書の自動生成機能や、直感的で分かりやすいUI、Twitterからデータ取得が可能などの特長があります。
オンプレミスやクラウド、ASPなどさまざまな提供形態が選べ、多様な従業員形態にも対応しています。
料金は初期費用が20万円、月額料金は1名10万円で、2~5名では12万円です。また、6名以上の場合は1名追加ごとに1万円のプラス料金がかかります。Twitterの投稿データを取得できる「SNSデータ取得オプション」を利用する場合は、月額利用料に加え月3万円のオプション料金がかかります。

TRAINA

株式会社野村総合研究所が提供するツールで、独自で開発した言語解析エンジンを搭載することにより、従来製品の約12倍の高速化を実現しています。日本語NLP(自然言語処理)の技術と、機械学習などのAI技術を集約した、日本発のAIソリューションです。クラウドでもインストール環境でも利用できます。
基本的な機能に加えて、関連性の強い属性データのペアを検出しマップ化する機能や、テキストの感情特性を分析するポジネガ分析機能などが備わっている点が特長です。料金については個別対応となっており、問い合わせすることで詳細な費用が確認できます。

Text Mining Studio

株式会社NTTデータ数理システムが提供するテキストマイニングツールで、専門知識を必要としない簡単操作で高度な分析を可能にします。特徴分析や話題分析をはじめ、さまざまな分析機能を兼ね備えていて、金融や通信など多方面の業種で活用されています。
あらゆる従業員規模に対応していて、提供形態はパッケージソフト形式です。サポート体制が整っており、使い方も難しくありませんが、個別コンサルティングやセミナーを利用できるので、何か分からないことがある場合も安心して使用できます。なお、具体的な料金については問い合わせが必要です。

KH Coder

「KH Coder」は、計量テキスト分析やテキストマイニングを行うためのフリーソフトウェアです。Windows版とMac版(有償)が用意されているほか、Linux・Mac・Windowsで利用できるソースコードが公開されています。公式サイトからソフトウェアをPCにダウンロード・インストールして使います。
テキストマイニングの基本的な機能がそろっており、自由記述のアンケートや新聞記事など、さまざまなテキストデータの分析が可能です。公式サイトに使い方を解説するチュートリアルが用意されているため、解説を確認しながら使える便利なツールです。

AIテキストマイニング by ユーザーローカル

ソフトウェアのインストールが不要の、クラウド上ですぐに使える無料のテキストマイニングツールです。フォームに直接入力するか、ファイルをアップロードして分析を開始します。
AIが文章を単語に分解してキーワードを抽出し、スコアが高い単語を文字の大きさで図示する「ワードクラウド」、単語の出現回数をカウントして表形式で出力する「単語出現頻度」、出現パターンが似た単語を選んで結んだ図で得られる「共起キーワード」などの機能が選択可能です。
セキュリティ対策がされた有料のビジネス版ツールもあり、無料版の機能に加えて、分析結果をシェアできる機能やカスタム辞書機能も利用できます。

テキストマイニングツール選び方のポイント

ここからは、数あるツールの中から自社に適したものを選定するための、選び方について解説します。

どのデータソースを使えるか

分析に使われるデータは、大きく分けて「構造化データ」と「非構造化データ」に分かれます。前者はエクセルのように行と列の概念があるもの、後者はアンケートやメールなどが該当します。
テキストマイニングツールは、製品によって対応できるデータソースが違います。せっかく導入しても自社のデータ形式に対応していなければ意味がないので、導入前に各製品のデータソースを必ず確認しておきましょう。

無料版か有料版か

テキストマイニングツールには有料版と無料版がありますが、無料版は試用期間が設定されていたり、機能が限定的だったりするため、どちらかといえば個人利用向けです。ビジネスで本格的に利用するなら、サポート面や機能面でも充実している有料版をおすすめします。
何か問題が起きた場合でも、質問対応やテクニカルサポートを受けられる上、セキュリティ面でも無料版より強固な対策が施されているものが多いため、安心して利用できます。また分析結果が確認しやすかったり、データを共有しやすかったりと、取得したデータを活用しやすい環境が整っているのもポイントです。
ただ有料版を選んだ場合、月額利用料だけでなく、導入費用にも留意しなければなりません。企業によっては、テキストマイニングツールの導入のためにIT環境の整備が必要な場合があり、多額の初期費用が発生する可能性があります。さらに導入後は管理・運用コストもかかります。無料のトライアル期間があれば、それを利用しランニングコストを把握した上で選ぶことがおすすめです。

必要な機能を備えているか

SNSのデータ収集や音声データの抽出など、製品によって備えている機能はさまざまです。そのため、導入前に必要な機能があるかどうかを確認する必要があります。
特に、辞書機能は重要です。テキスト内の専門用語や固有名詞などを適切に判別できるかどうかは、分析の精度に大きく関わります。さらにカスタム辞書を作成できる機能があれば、自社の目的にあわせた固有名詞の設定などができて便利です。
また、大容量データの処理速度や分析方法、文脈分析の有無などによっても、作業効率は変わります。もし少数派の意見も集めたい場合は、そのようなデータも抽出可能な製品を取り入れる必要があります。
まずは導入目的を明確にし、自社のニーズをより多く満たすものを見つけましょう。

サポート体制は十分か

万が一トラブルが起こった際にしっかりサポートしてくれるかどうかは重要なポイントです。災害やネットワーク障害などによりシステムが停止すると、日々の業務が滞るほか、データが失われた場合には大きな損失につながるおそれもあります。
導入費用や管理コストを安価で済ますことができても、予期せぬ事態で大きな損失を出してしまえば意味がありません。ツールを選ぶ際は、料金とともにサポートの内容も十分に確認しておく必要があります。
問い合わせの方法や受付時間、導入や運用支援の有無、FAQの充実具合などを確認し、自社に適したサポートがあるものを選びましょう。

操作性が良いか

テキストマイニングツールを使って分析する際は、有用な結果が得られるまで何度も分析作業を繰り返します。さまざまな分析機能を使用して作業を行うためには、操作性や視認性といったユーザーインターフェース(UI)も重要です。
いくら多彩な機能を備えていても、UIが優れていないと、操作ミスを起こしやすくなるだけでなく、ツールの使用を敬遠することにもつながりかねません。ツールの効果を最大限発揮するためには、直感的に操作できるものを選ぶことが大切です。無料トライアルが利用できる場合は、操作性や視認性を実際に確認してから採用するのがおすすめです。

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まとめ

テキストマイニングツールを活用すれば、言語解析によりアンケートの回答やSNSデータなどを分析し、市場動向の把握やサービス向上に役立てられます。
有料・無料を問わずさまざまなツールがありますが、効率的に高精度の分析を行うには有料ツールがおすすめです。

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