【2025年最新】課題別おすすめチャットボット10選
比較ポイントと選び方を徹底解説

   

チャットボットを活用することで、顧客とのきめ細かなコミュニケーションを実現できます。しかしツールの仕組みや選定のポイントについて適切に把握しておらず、導入まで踏み込めていないケースは少なくありません。そこで本記事では、チャットボットの概要と比較ポイント、おすすめの製品を10個紹介します。
とくにコンタクトセンター業務を展開している企業の方は、顧客対応の改善や効率化、CVRの向上につながる取り組みとしてぜひ参考にしてください。

自動応答ソリューションチャットボット事例集

チャットボットとは

チャットボットとは、顧客からのメッセージや質問に自動で回答するチャット型自動会話システムです。チャット+ボットを組み合わせた造語で、チャットはテキストベースの会話システムを、ボットはロボットを指しています。チャットボットはオペレーターによる手入力が不要で、AIがその場で顧客へ回答します。顧客対応の一部をチャットボットが担うことで、企業は人件費を抑えながら、時間の制限なくリアルタイムに顧客が持つ疑問や悩みを解決できます。

チャットボットの種類

チャットボットは、主に人工知能非搭載型とAI標準搭載型の2種類に分かれます。

  1. 人工知能非搭載型(Non AI)
    人工知能非搭載型は、想定される質問に対しての回答(シナリオ)を事前に用意し、その通りに回答させるチャットボットです。

  2. AI標準搭載型
    AI標準搭載型は、シナリオ通りに動く基本的な仕組みは人工知能非搭載型と同じですが、AIによる学習機能がついている点で異なります。AIが学習データに基づいて最適な回答を導き出す動作が可能です。


詳細は以下の記事をご参照ください。

コンタクトセンターにおける生成AIチャットボットの活用効果とは?
チャットボット導入失敗の7つの理由と成功のための3つのポイント

チャットボットの比較ポイントと選び方

チャットボット製品にはさまざまな種類があるため、選ぶ際に注目すべき点がわからないこともあるでしょう。ここでは、自社にチャットボットを導入する際に比較したいポイントについて解説します。

1. 必要な機能が実装されているか

チャットボットを導入する際に重要なことは、「自社の課題を解決できるか」、そして「課題解決に役立つ機能がついているか」です。
チャットボットの機能はサービスごとに異なります。たとえば有人対応に切り替え可能な機能や回答履歴をデータで蓄積できる機能などがありますが、すべての機能が自社の課題解決に役立つとは限りません。そのため、導入前に自社にどのような課題があり、どの機能が必要なのか、十分に検討して洗い出しておきましょう。

2. 費用が適正か

チャットボットの導入にかかる費用の相場として、初期費用は無料~10万円程度、運用費用は1~30万円程度となっています。実際の費用を知りたい場合は、そのチャットボットを提供している会社へ直接問い合わせしておくと安心です。適正な価格かどうかは、導入後の人件費の削減や売上改善、コンバージョン率の変化などを念頭に置き、慎重に判断しましょう。

費用の相場についての詳細は以下の記事をご覧ください。

3. 導入後のサポートが充実しているか

チャットボットは運用データを分析し、修正や改善を繰り返し行うことで成果につながります。しかし、知識を持たずゼロから結果が出るまで試行錯誤を続けるには手間がかかります。

このような場合に活用すべきは、チャットボットを提供している会社によるサポートです。会社によってはAI機械学習の代行や運用代行サービスを提供している場合があります。導入後の運用に不安があるなら、より手厚いサポートが受けられる会社を選ぶようにしましょう。

【比較一覧】おすすめのチャットボット10選

チャットボットの製品は、「顧客対応の改善」「対応の効率化」「CVRの向上」「多言語対応」という四つのカテゴリーに分類できます。
ここではおすすめのチャットボット製品を10個ピックアップし、それぞれの特徴やメリットなどを紹介します。
自社に導入するならどのカテゴリーのチャットボット製品が合いそうか、比較検討してみてください。

▼一覧

  1. 顧客対応の改善「ekubot®」
  2. 顧客対応の改善「hitobo(ヒトボ)」
  3. 顧客対応の改善「AIさくらさん」
  4. 顧客対応の改善「BOTCHAN AI(ボッチャンAI)」
  5. 対応の効率化「anybot(エニーボット)」
  6. 対応の効率化「HiTTO(ヒット)」
  7. CVRの向上「FirstContact(ファーストコンタクト)」
  8. CVRの向上「hachidori(ハチドリ)」
  9. 多言語対応「COTOHA Chat & FAQ®」
  10. 多言語対応「tripla(トリプラ)」

顧客対応の改善におすすめのチャットボット

顧客対応の改善を目的としたチャットボットを選ぶ際には、自然な対話が可能な精度の高い自然言語処理機能を備えていることや、既存のCRMやFAQなどの業務システムと連携できる柔軟性があること、対応可能な範囲が明確であり必要に応じてスムーズに有人対応へ切り替えられること、会話ログの分析や改善提案が可能な機能を持っていること、そして顧客情報を安全に管理できるセキュリティとプライバシー保護の体制が整っていることなどが重要な選定ポイントとなります。

「ekubot」

▼製品の特徴

  1. 製品名:ekubot®
  2. サービス事業者:ベルシステム24
  3. 特徴:小規模で試験的に導入したいなどのニーズに対応可能な24時間対応型のエントリーモデル。資料請求や予約などの受付業務を想定したテンプレートが各種用意されており、電話対応のオペレーターが足りないときや、夜中や早朝にも対応したいときに有効活用できる。申し込みから使用開始までオンラインで可能なため、最短1営業日で利用可能。気軽にスタートしたい企業向け。
  4. 費用:初期費用無料、月10コールを上限とした無料のテストプランあり
  5. 参照元:ekubot

「hitobo(ヒトボ)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:hitobo(ヒトボ)
  2. サービス事業者:アディッシュ株式会社
  3. 特徴:Q&Aを生成AIで自動生成し、問い合わせ対応履歴を読み込むだけで使える。最短3日で導入でき、手間や時間をかけずに使いたい企業にぴったり。Q&Aは更新や追加も簡単に行えるほか、追加すべきQ&Aをおすすめする「自動レコメンド機能」が搭載されているのも魅力。学習済みのAI技術を駆使し、表記揺れなどにも対応していることから自動認識能力にも優れている。
  4. 費用:公式サイトから問い合わせ
  5. 参照元:hitobo

「AIさくらさん」

▼製品の特徴

  1. 製品名:AIさくらさん
  2. サービス事業者:株式会社ティファナ・ドットコム
  3. 特徴:女の子のキャラクターが印象的なチャットボットツール。ユーザーが先に情報を登録したり学習させたりする手間は必要なく、業務内容や状況変化にあわせて、自動的にカスタマイズしてもらえる。1日あたり3万件の問い合わせを受けられるため、繁忙期や臨時休業、営業時間変更の場合も対応可能。
  4. 費用:従量課金なしのシンプルな料金体系で、初期費用と月額費用のみ
  5. 参照元:AIさくらさん

「BOTCHAN AI(ボッチャンAI)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:BOTCHAN AI
  2. サービス事業者:株式会社wevnal
  3. 特徴:ユーザーにとって質問しやすいUI・UXを提供している。独自の自然言語処理アルゴリズムによる高い認識能力によって、ユーザーに見合った商品・コンテンツのレコメンドも可能。ChatGPT搭載でオンライン接客の自動化を実現し、顧客満足度向上と人的コスト削減につなげられる。データ分析やAI学習データの管理に便利なAIを搭載しているため、オペレーターの業務負担も減らせるのが魅力。
  4. 費用:公式サイトから問い合わせ
  5. 参照元:BOTCHAN AI

対応の効率化におすすめのチャットボット

対応の効率化を目的としたチャットボットを選ぶ際は、業務フローに即した自動応答の精度とスピード、システム連携の柔軟性、そして運用・改善が容易な管理機能を備えていることが重要です。

「anybot(エニーボット)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:anybot
  2. サービス事業者:エボラニ株式会社
  3. 特徴:オムニチャネルで自動接客を実現でき、LINE/Messenger上のビジネス活動をフルサポートしてくれるチャットボット。AIは非搭載であるものの、特別なプログラミングスキルが不要で、わずか3分で作れるような手軽さが魅力。複数選択や単一選択、日程調整、コメント・問い合わせフォーム部品など、必要十分な機能がそろっている。チャット上のアイコンなどを見やすくカスタマイズできるためユーザーの離脱防止に有効。
  4. 費用:公式サイトから問い合わせ
  5. 参照元:anybot

「HiTTO(ヒット)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:HiTTO
  2. サービス事業者:HiTTO株式会社
  3. 特徴:社内からの問い合わせにフォーカスしたAIチャットボットで、業務効率化や働き方改革を実現可能。よくある質問をあらかじめ体系化するとともに、不足している質問をAIが提案してくれる。ダッシュボードで利用状況を可視化できるため、社内の困り事をすばやく検知可能。従業員の働きやすい環境作りや、社内からの問い合わせ対応効率化を図りたい場合におすすめ。
  4. 費用:導入費用はかからず、利用者数に応じた月額課金制
  5. 参照元:HiTTO

CVRの向上におすすめのチャットボット

CVR(コンバージョン率)の向上を目的としたチャットボットを選ぶ際は、ユーザーの行動を的確に誘導できるシナリオ設計力とパーソナライズ機能、ならびにデータ分析による継続的な改善が可能な仕組みを備えている点がポイントです。

「FirstContact(ファーストコンタクト)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:FirstContact
  2. サービス事業者:株式会社バイタリフィ
  3. 特徴:直感的な操作で初心者にも分かりやすい。申し込み当日にアカウントが即発行され、管理画面も使いやすいので運用が簡単。シナリオはExcelのテンプレートに入力するのみで作成でき、容易に日々の情報を更新可能。AIで対応しきれない場合は有人対応へ切り替えられるのもメリット。きめ細かな問い合わせ分析で、マーケティングに活かしやすい。
  4. 費用:初期費用はかからず、AI対応は月1万5,000円から運用可能(20日間のフリートライアルあり)
  5. 参照元:FirstContact

「hachidori(ハチドリ)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:hachidori
  2. サービス事業者:株式会社エフ・コード
  3. 特徴:LINE・Webチャット・LINE WORKSに対応。自動応答(Q&A)、自動処理(スコアリング、データベース更新)で業務を効率化できる。高機能な分析ツール「アナリティクス」を導入しており、シナリオの到達状況を解析したり、発話キーワードを可視化したりといったことも可能。外部・内部システムとのAPI連携や追加改修、データ移行・統合などを検討したくなった場合も、カスタマイズ対応できる。
  4. 費用:1アカウントあたり2つのボット数でお試しが可能な無料のプランなど複数あり
  5. 参照元:hachidori

多言語対応におすすめのチャットボット

多言語対応を目的としたチャットボットを選ぶ際は、複数言語での対応と、自然かつ正確な対話が可能であり、言語ごとのニュアンスなどを考慮した応答設計と、運用・管理が一元化できる仕組みを備えていることが大切です。

「COTOHA Chat & FAQ®」

▼製品の特徴

  1. 製品名:COTOHA Chat & FAQ®
  2. サービス事業者:NTTコミュニケーションズ株式会社
  3. 特徴:自然言語処理と機械学習を組み合わせた独自の意味検索エンジンを採用、事前学習やチューニング不要で高い精度を実現できる。ドキュメントを読解し回答する「自動回答」や、日本語を読み込ませるだけで13言語にリアルタイム翻訳してくれる「マルチリンガル」、チャットボットから有人オペレーターにエスカレーションする「オペレーターチャット」などの機能もオプションで用意されている。
  4. 費用:「Web限定」「ドキュメント回答」「レギュラー」の3プランから選べる。ドキュメント回答プランは最大1カ月無料でお試し可能。
  5. 参照元:COTOHA Chat & FAQ®

「tripla(トリプラ)」

▼製品の特徴

  1. 製品名:tripla
  2. サービス事業者:tripla株式会社
  3. 特徴:宿泊施設向けのAIチャットボットツールで、日本語のほか英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語といった5言語で利用できるほか、SNSとの連携も可能。メタサーチ機能を活用することで、ベストレート保証に対応しやすい。会員機能も用意されており、ユーザーごとに独自のプラン、レートを表示できるため、カスタマーエンゲージメント向上にも期待できる。
  4. 費用:フルサービスの場合、初期費用は無料で、基本料金と従量課金がかかる
  5. 参照元:tripla

まとめ

ユーザーとの窓口となるコールセンターで顧客満足度をさらに高めるためには、24時間迅速に受付対応できるチャットボットの導入が有効です。機能・費用・導入後のサポートの3点を中心に比較し、自社に合ったチャットボットを選びましょう。
もしコンタクトセンター全体の最適化を検討されている場合は、ベルシステム24の「BellCloud+(ベル クラウド プラス)」を利用するのもおすすめです。
30年以上にわたり培ってきた知見とノウハウを集積させたプラットフォームで、コストを低減しながらもコンタクトセンター業務の効率化を図れます。

コンタクトセンターにおける生成AIチャットボットの活用効果とは?

株式会社ベルシステム24

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