ChatGPTの始め方は?
法人向けプランについても解説
コンタクトセンターの森 編集部
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コンタクトセンターの森 編集部
文書や画像の生成、文章の翻訳や要約も可能なChatGPTは、ビジネスでも業務効率化のために幅広く活用されています。本記事ではChatGPTの個人向け・法人向けプランそれぞれの始め方やChatGPTの活用シーン、利用する際のポイントのほか、コールセンターで活用した場合のメリットなどについて解説します。
ChatGPTとは、人工知能の研究や開発を行うOpenAI社が提供する対話型の生成AIです。大量の言語や情報を学習した自然言語処理AIによって、チャット形式で会話のやり取りができることが特徴で、従来よりも人間に近い自然な対話を行えます。
これまでコンピューターで作った文章は、組み立て方などに不自然な部分がありました。しかしChatGPTでは複雑な語彙や表現に対する理解力が上がり、それに対応する回答が行えるため、ビジネスでも業務効率化などの目的で広く活用されています。加えて、インターフェイスがシンプルで初心者でも使いやすいことにより、急速に普及しました。
ChatGPTを用いると、以下のようなことが可能です。
上記の機能を利用し、ビジネスではさまざまな用途でChatGPTが活用されています。活用方法としては、以下のようなものが挙げられます。
ほかにも使い方しだいで、ビジネスでのあらゆる業務の効率化に役立てられます。また、日本語以外の言語も学習しているため、その特性を活かして多言語対応のチャットボットを開設することも可能です。
特にコールセンターは、ChatGPTを活用するメリットが大きい業種です。顧客の問い合わせ対応やクレーム対応の際、定型的な応答で対処できる問い合わせにChatGPTを使ったチャットボットで対応することで、現場のオペレーターの負担を大幅に削減できます。
さらに、対応履歴や顧客の声などの要約も行え、サービス向上や改善にも役立てることが可能です。
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ここからは個人向けと法人向けに分け、ChatGPTの始め方の手順を紹介します。
個人向けのChatGPTには、無料版と有料版の2種類があり、違いは以下の通りです。
無料版
有料版
違いはあるものの、無料版でも個人で利用する分には充分な機能が備わっています。
まず無料版の始め方について解説しましょう。以下のような手順に沿って登録を進めます。
有料版は「ChatGPT Plus」にアップグレードすることで利用できます。
ChatGPTの法人向けプランには、「Team」と「Enterprise」の2種類があります。最初にTeamの始め方について解説しましょう。

Teamはチームでの作業を効率化するのに適したツールです。チームで共有できる共同ワークスペースと、管理コンソールが提供されるため、情報伝達が効率化できます。特定のデータを学習させることが可能なGPTsの機能も搭載されているため、自社に特化したAIチャットボットの作成も可能です。
GPT-4に高速アクセスできるため効率的に処理が行えるほか、画像生成や情報収集などのツールの利用制限もChatGPT Plusより緩和されています。また、無料版やChatGPT Plusと比較して2倍の速度で処理を行えるほか、4倍の文字数を入力できるなど、すぐれた機能を備えています。さらに、Teamのデータはトレーニングや学習に使用されないようにデフォルトで設定されているため、セキュリティ面でも安心です。
法人向けプラン「Enterprise」は料金などがオープンになっておらず、申し込むには直接運営にコンタクトを取らなければなりません。詳しい手順は以下の通りです。

Enterpriseは、大規模な利用に適した企業向けプランです。シングルサインオンやドメイン認証など、大規模で利用する場合に管理がしやすい機能が備わっており、セキュリティ面も強化されています。国際的なサイバーセキュリティ・フレームワークのひとつであるSOC2に準拠しており、データも暗号化されるなど、情報漏洩を防ぐ対策が講じられています。Teamと同様に、データはトレーニングに利用されません。
処理速度や入力できる文字数の多さは、ChatGPT Teamと同様です。
ChatGPTはスマホでも利用可能です。スマホの場合、ブラウザでの利用と専用アプリをダウンロードして利用する2通りの方法があります。ブラウザでの利用は、パソコンと同様にアカウントを開設して始めます。
専用アプリの利用では、まずアプリをダウンロードする必要があります。その後にアカウントを開設して利用を開始する流れはブラウザと同様です。使い方も基本的にはパソコンとさほど違いはありません。
ChatGPTはデフォルトでは入力した内容がトレーニングに利用される設定になっているため、機密情報などを入力すると情報漏洩につながるリスクがあります。右下の設定から切り替えることができるので、事前にしっかりと確認をしましょう。
またChatGPTは、事実とは異なる情報をもっともらしく生成する場合があり、事実誤認を招く可能性があります。さらに、既存の情報や記事を基にコンテンツを生成し、著作権を侵害するおそれもあります。ChatGPTを過信せず、事実確認はしっかり行うなど、社員のリテラシーを高めるための教育も必要です。
ChatGPTはさまざまな業務の効率化を実現できる便利なツールです。法人プランでは機能面だけでなくセキュリティ面の対策も強化されているため、今後ますます多くの分野で導入が進んでいくと見られます。
特にコールセンターでは、ChatGPTを導入することで多くのメリットが得られます。例えば、自然言語処理AIによる高精度な会話により、オペレーターの負担を大幅に軽減できます。音声認識により質問内容をテキスト化して回答の候補を提示したり、対応履歴を要約したりすることも可能です。
ChatGPTの活用がコールセンターで普及すれば、業務効率化が図れるのはもちろんのこと、24時間対応や待ち時間の短縮も可能になるため、顧客の満足度の向上にもつながるでしょう。

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