ChatGPTのプロンプトとは? 最適な回答を得るコツとテンプレート

 2023.07.13  2024.02.19

ChatGPTとは、自然な流れで会話ができるAIチャットサービスです。ChatGPTを使うときは「プロンプト」という命令文が必要で、回答精度もプロンプト次第で変わります。この記事では、的確な質問が可能なプロンプトのテンプレートやコツを紹介します。
なお、ChatGPTの概要や仕組みについては、下記の関連記事でも詳しく解説しています。
ChatGPTとは? 便利な使い方と始め方、できること

ChatGPTのプロンプトとは? 最適な回答を得るコツとテンプレート

ChatGPTのプロンプトとは

プロンプトとは、ChatGPTに質問するときに用いる命令文のことです。ChatGPTは、プロンプトに応じて自然言語を生成して回答します。
「日本の首都はどこですか」といった単純な質問もプロンプトではありますが、より複雑なタスクをChatGPTに実行させたい場合は、プロンプトに条件や制約を加えることが必要です。
プロンプトに条件や制約を加える方法には、主に以下の2種類があります。

  • 深津式プロンプト:Note株式会社CXOの深津貴之氏が考案した方法。「〇〇文字以内で」「専門的な用語を使わず」など、ChatGPTに回答条件を与えることで回答の精度を高める。
  • ReAct式プロンプト:「Reasoning+Acting」という意味のプロンプトで、質問に対して「推論・行動・観察」を提示させることで回答精度を上げる方法。質問文と一緒に、「Thought :」「Action :」「Observation :」と入力する。
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ChatGPTで使えるプロンプトのテンプレート

ここからは、具体的にどのようなプロンプトを用いるのか解説します。例として、以下の四つのタスクに対応するテンプレートを紹介します。

  • アイデア出しを行いたい場合
  • 要点の洗い出しを行いたい場合
  • 文章の添削を行いたい場合
  • 文章の要約を行いたい場合

ただし、ChatGPTは常に進化しているので、出力結果が毎回変わったり、誤りや不適切な内容が含まれたりすることもあります。そのため、出力された回答はチェックし、プロンプトも都度修正していくようにしましょう。

アイデア出しを行いたい場合

アイデアを出したいときは、「ブレインストーミング」という単語を用いることが有効です。ChatGPTにブレインストーミング(自由に発想を広げてアイデアを出す手法)をさせれば、思いもよらないアイデアを得られる可能性があります。
プロンプトの形式は、「〇〇することを目的として、〇〇についてアイデアを10個ブレインストーミングし、箇条書きで書き出してください」というように入力します。目的と対象を明示することがポイントです。
例えば、「コールセンターの業務改善を目的として、AIに関するアイデアを10個ブレインストーミングし、箇条書きで書き出してください」と入力すると、以下のような回答が得られます。

  • コールセンターのオペレーターの声や話し方に応じて、最適な応対スクリプトをAIが提案するサービス。
  • コールセンターのオペレーターの負担やストレスを減らすために、休憩時間やシフト管理などをAIが最適化するサービス。
  • コールセンターのオペレーターのスキルや成果を可視化し、フィードバックや評価などをAIが行うサービス。
  • コールセンターのオペレーターの教育や研修を効率化するために、AIがロールプレイやシミュレーションなどを提供するサービス。
  • コールセンターのオペレーターのモチベーションやエンゲージメントを高めるために、AIがゲーミフィケーションやインセンティブなどを提供するサービス。
  • コールセンターのオペレーターの声や表情から感情や満足度を分析し、AIがカスタマーサポートやカスタマーサクセスなどを提供するサービス。
  • コールセンターのオペレーターの代わりに、AIが自然な会話で応対するサービス。
  • コールセンターのオペレーターが応対中、AIがリアルタイムで情報検索や質問解決などをサポートするサービス。
  • コールセンターのオペレーターが応対後、AIが顧客満足度調査やクロージングなどを行うサービス。
  • コールセンターのオペレーターによる応対履歴や顧客データなどから、AIが分析や予測を行い、次善策やクロスセルなどを提案するサービス。

これらの提案に対して、個々の提案をより深掘りする質問をしても良いですし、追加のアイデアがないか聞いてみることも可能です。

要点の洗い出しを行いたい場合

要点を洗い出してもらいたい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の〇〇の要点を教えてください」といった文言を入れます。〇〇には、原稿の種類や内容を入力します。童話などの誰もが知る文章であれば、タイトルからストーリーをまとめることも可能です。
例えば、「桃太郎のストーリーの要点を教えてください」と入力すると、以下のような回答が得られます。

  • 桃から生まれた桃太郎は、子どものいないおじいさんとおばあさんに育てられる。
  • 鬼が島に鬼退治に出かけると決め、おばあさんが作ったきびだんごを持って旅立つ。
  • 道中、イヌ、サル、キジと出会い、きびだんごを分け与えて家来にする。
  • 鬼が島に着くと、鬼たちと戦い、勝利する。
  • 鬼から奪った財宝を持って村に帰る。
  • おじいさんとおばあさんは大喜びする。

回答結果を見て、「もっと詳しく」あるいは「もっと簡潔に」といった指示を出せば、それに沿った要点を再回答してくれます。

文章の添削を行いたい場合

文章を校正・添削したい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の文章から、誤字や脱字、タイプミスを見つけてください」という文言を入れます。
例えば、以下の自己紹介文を書いたとします。

  • 「私は佐藤と申します。仕事では、Wえbライターとして活動しています。主にITやAIに関する記事を執筆しています。ChatGPに興味があるので、このサービスを使ってみたいと思っています」
    この紹介文に加えて、「この自己紹介文から、誤字や脱字、タイプミスを見つけてください」と入力すると、以下のような回答が得られます。
  • 「Wえbライター」の部分にタイプミスがあります。「Webライター」と修正すると良いでしょう。また、「ChatGP」は「ChatGPT」の間違いかもしれません。

修正点に間違いがなければ、ChatGPTに「修正した文章を書いて」と命令し、修正後の文章を出力してもらうこともできます。

文章の要約を行いたい場合

文章を要約したい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の条件をもとに文章を要約してください」という文言を入れます。条件として、要約の文字数や目的なども入力可能です。
例えば、次のような文章があるとします。

  • 「ChatGPTに質問を投げかけるときは、プロンプトという命令文を作成する必要があります。プロンプトの作り方によっては、自分が求めている回答を得られないこともあります。ChatGPTを活用するために、この記事でプロンプトの作り方を学びましょう」
    この文章と一緒に、「要約してください」「35文字前後で」「キャッチコピーとして」といったプロンプトを入力すると、以下のような回答が提示されます。
  • 「ChatGPTの活用にはプロンプト作成が重要。正しい回答を得るため、この記事で学びましょう」
    さらに、「もっと明るい印象を与えるコピーを提案してください」と入力すると、以下のような改善案を提示してくれます。
  • 「ChatGPTで簡単にプロンプト作成!この記事で学んで、スムーズな回答を得よう!」
    このように、最初の質問で満足できない場合は、望む方向性を加えて再入力すると、修正された結果が提示されます。

ChatGPTでプロンプトを使って最適な回答を得るコツ

ChatGPTも完璧なAIではないので、プロンプトによっては、意図しない回答が返ってくる可能性もあります。ChatGPTでプロンプトを使って最適な回答を得るためには、以下の3つのコツを覚えておきましょう。

  • できるだけ詳細に説明する
  • 条件を絞って質問する
  • 重ねて質問する場合は、前回の回答も含める

できるだけ詳細に説明する

ChatGPTに質問するときは、できるだけ詳細に説明することが大切です。曖昧な表現をすると、うまく回答されない恐れがあります。例えば、「〇〇について教えて」という質問は、範囲が広すぎて回答も漠然としたものになります。そのため、「〇〇という人物について」「IT用語の〇〇について」など、具体的に指示することが有効です。

条件を絞って質問する

プロンプトを作成するときは、ある程度の条件や制限を設けなければ、意図した回答を得られない可能性があります。文章要約のプロンプトで文字数や目的を明示したように、条件を指定することで的確な回答が得やすくなります。重要なのは、ChatGPTに方向性や範囲を示し、どのような回答をすれば良いか理解させることです。

重ねて質問する場合は、前回の回答も含める

ChatGPTに重ねて質問していくと、それまでの経緯を参照せずに回答を続ける可能性があります。例えば、「100文字で要約して」というプロンプトを入力した後、提示された回答に何度も改善指示を出していると、やがて100文字を超えてしまうというケースがあります。この場合、改善を指示するときに「もう一度100文字で、〇〇なイメージの要約をしてください」といったプロンプトを作成すれば、最初の条件を引き継いだ回答を得られます。原文や前提条件、前回の回答の要点などをプロンプトに加えることで、継続的な会話をさせることが可能です。

まとめ

ChatGPTは、人を相手にしているように会話ができるAIチャットサービスですが、利用するときは「AIが理解できるようなプロンプト」を作ることが重要です。
最初は自分が求めている回答を得るまで大変かもしれませんが、コツを掴めば高い精度で質問に答えてもらえます。この記事で解説したコツを参考に、ChatGPTをうまく活用しましょう。

この記事の推奨者

村田 健太郎
村田 健太郎
2002年入社後、オペレーション部門・オペレーション企画部門を約10年経験。
その後通信業界コールセンターのコンサルティング業務を担当しコールセンターへのAI導入やAIを活用した業務改善などのプロジェクトの参画。
AIや音声認識などの知見を元に現在はekubotの事業立ち上げと推進を担当。
コンタクトセンターアワード2013 最優秀部門賞受賞
ChatGPTをコールセンター業務で活用するためのサンプルプロンプト集

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