ChatGPTのプロンプトとは?
最適な回答を得るコツとテンプレート
コンタクトセンターの森 編集部
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コンタクトセンターの森 編集部
ChatGPTとは、自然な流れで会話ができるAIチャットサービスです。ChatGPTを使うときは「プロンプト」という命令文が必要で、回答精度もプロンプト次第で変わります。この記事では、的確な質問が可能なプロンプトのテンプレートやコツを紹介します。
なお、ChatGPTの概要や仕組みについては、下記の関連記事でも詳しく解説しています。
ChatGPTとは? 便利な使い方と始め方、できること

プロンプトとは、ChatGPTに質問するときに用いる命令文のことです。ChatGPTは、プロンプトに応じて自然言語を生成して回答します。
「日本の首都はどこですか」といった単純な質問もプロンプトではありますが、より複雑なタスクをChatGPTに実行させたい場合は、プロンプトに条件や制約を加えることが必要です。
プロンプトに条件や制約を加える方法には、主に以下の2種類があります。
ここからは、具体的にどのようなプロンプトを用いるのか解説します。例として、以下の四つのタスクに対応するテンプレートを紹介します。
ただし、ChatGPTは常に進化しているので、出力結果が毎回変わったり、誤りや不適切な内容が含まれたりすることもあります。そのため、出力された回答はチェックし、プロンプトも都度修正していくようにしましょう。
アイデアを出したいときは、「ブレインストーミング」という単語を用いることが有効です。ChatGPTにブレインストーミング(自由に発想を広げてアイデアを出す手法)をさせれば、思いもよらないアイデアを得られる可能性があります。
プロンプトの形式は、「〇〇することを目的として、〇〇についてアイデアを10個ブレインストーミングし、箇条書きで書き出してください」というように入力します。目的と対象を明示することがポイントです。
例えば、「コールセンターの業務改善を目的として、AIに関するアイデアを10個ブレインストーミングし、箇条書きで書き出してください」と入力すると、以下のような回答が得られます。
これらの提案に対して、個々の提案をより深掘りする質問をしても良いですし、追加のアイデアがないか聞いてみることも可能です。
要点を洗い出してもらいたい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の〇〇の要点を教えてください」といった文言を入れます。〇〇には、原稿の種類や内容を入力します。童話などの誰もが知る文章であれば、タイトルからストーリーをまとめることも可能です。
例えば、「桃太郎のストーリーの要点を教えてください」と入力すると、以下のような回答が得られます。
回答結果を見て、「もっと詳しく」あるいは「もっと簡潔に」といった指示を出せば、それに沿った要点を再回答してくれます。
文章を校正・添削したい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の文章から、誤字や脱字、タイプミスを見つけてください」という文言を入れます。
例えば、以下の自己紹介文を書いたとします。
修正点に間違いがなければ、ChatGPTに「修正した文章を書いて」と命令し、修正後の文章を出力してもらうこともできます。
文章を要約したい場合は、対象の原稿にプラスして「以下の条件をもとに文章を要約してください」という文言を入れます。条件として、要約の文字数や目的なども入力可能です。
例えば、次のような文章があるとします。
ChatGPTも完璧なAIではないので、プロンプトによっては、意図しない回答が返ってくる可能性もあります。ChatGPTでプロンプトを使って最適な回答を得るためには、以下の3つのコツを覚えておきましょう。
ChatGPTに質問するときは、できるだけ詳細に説明することが大切です。曖昧な表現をすると、うまく回答されない恐れがあります。例えば、「〇〇について教えて」という質問は、範囲が広すぎて回答も漠然としたものになります。そのため、「〇〇という人物について」「IT用語の〇〇について」など、具体的に指示することが有効です。
プロンプトを作成するときは、ある程度の条件や制限を設けなければ、意図した回答を得られない可能性があります。文章要約のプロンプトで文字数や目的を明示したように、条件を指定することで的確な回答が得やすくなります。重要なのは、ChatGPTに方向性や範囲を示し、どのような回答をすれば良いか理解させることです。
ChatGPTに重ねて質問していくと、それまでの経緯を参照せずに回答を続ける可能性があります。例えば、「100文字で要約して」というプロンプトを入力した後、提示された回答に何度も改善指示を出していると、やがて100文字を超えてしまうというケースがあります。この場合、改善を指示するときに「もう一度100文字で、〇〇なイメージの要約をしてください」といったプロンプトを作成すれば、最初の条件を引き継いだ回答を得られます。原文や前提条件、前回の回答の要点などをプロンプトに加えることで、継続的な会話をさせることが可能です。
ChatGPTは、人を相手にしているように会話ができるAIチャットサービスですが、利用するときは「AIが理解できるようなプロンプト」を作ることが重要です。
最初は自分が求めている回答を得るまで大変かもしれませんが、コツを掴めば高い精度で質問に答えてもらえます。この記事で解説したコツを参考に、ChatGPTをうまく活用しましょう。

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